2024/03/07

「2023-2024 VECTOR GLIDE MAXI S13」インプレッション


昨年に続き、今年も1本新車を購入。

昨シーズン、VECTORが技術戦デビューさせた2024NEWモデルだ。

 今回は技術戦モデルと言うことで完全に生まれ変わったMAXI S13に期待してポチッ


 届いてWAXを入れ、そのまま初卸。

VECTORはなかなか試乗会の機会もなく、VECTORと言うだけで買ってきたが、僕のレベルではVECTOR初見、ファーストインプレッションはいつも厳しい・・・。

つまり、乗れない、アレこんなはずじゃ・・・と言うことが多かった。

 今回のこれ、自分がイメージしていた通りの今どきの小回り板。僕の拙いエッジングでもターン後半、板がぶっ飛ぶ・・・走る。

 エッジグリップも強烈と言うほどではないが、常に捉えがあり、足元が無くならない。


 先代のMAXI S13は、トップが細く、全体的に硬く、その為か今どきの小回り板の動きとは異なり、始動時のトップの掴みが薄く、ビンディング前のフレックスポイントもあまりしなる感じがない。全体的な印象は硬い板。意外にスキー自体の動きは軽快だが、基礎板として使う僕には、低速でのコントロールが少し難しく、丸いターンをする感じの板じゃなく、特に短いエッジングが下手な僕には難しい板だった。


 今回のS13は今どきのトップの太さを持ち、テールもかなり幅広で角のあるデザイン、ターンの後半かなり強烈に発射する。
トップは、今時のスキーと同じようにわずかな角付けでトップが程よく中に入りターンが難なく始まる。イメージしていた通りの今どきの小回り板。先代とは、良い意味でかなりキャラクターが違う。体感のスキーの速さもある。


 既にシーズン後半だが、今季雪が少ないこともあり基礎板ばかり乗っていますが、コイツが調子よくって年甲斐もなく滑りすぎています。

2023/04/21

代替え品:VECTOR GLIDE COROVA Standard インプレッション

 前回のシリアルNo.トラブルから、購入したCORDOVA WOMEN 175をメーカーに送り、数日してCORDOVA  175 2023モデルが届いた。

今期モデルはWOMENがラインナップから消え、Metal・Standard・Light Ver.の3機種のみ。

Super Lightもなくなり、CORDOVA STANDARDは黒の一択。LIGHT Ver.も同色の黒。なので、とりあえずシリアルNo.を確認(笑)

ビンディングの取り付けも既に済んでいて、プレチューンもされた状態。

※ほぼOGASAKA同様、ベースがトップから150mmほどのところからテール100mmくらいのところまで、ビベルが入っている。角度は解らないが1°未満というところか。

※機械仕上げのプレチューン特有の仕様だからしかたがないが、トップとテールがフラットで、そのほかがビベルが入るっていうのは、本来の目的からすると違和感がある。

中には、ビベルの入っていないところはダリングしてしまう、チューンをするショップなどもあるようだが、流石にそこまでエッジを落とすのは気が引ける。

まあ、とりあえずエッジはこのまま乗ることにして、ワックスのテストを兼ねて「ナノダイヤモンドワックス」だけを施工。

その週末、ホームゲレンデのOPENとともにCORDVA初卸・・・ワックスのインプレッションは別にするとして、新車[CORDOVA Standard]のインプレッション。

その日午前はVecterGlide SHIFTを乗り、先シーズン終了時のイメージとのギャップを埋めるようにフィーリングを確かめる。

CORDOVA Standard × 2
そして、ようやく午後、新車[CORDOVA Standard]を卸す。

 「Standardだよね。」・・・思ったより柔らかい。

SHIFTほどのエッジのかかりは無く、カービングするには一段深く角付けを意識しないとズレる。基本ズレに乗る板?

CORDOVA MetalやSHIFTほどエッジに乗る感覚はなく、かなり足場が緩い。

ただその分、よく動く。手持ちの白コル(CORDOVA)は頂き物の古いものなので、ぺたぺたで、足元も緩く特にトップの捉えが甘いのが気になっていたが、流石に新車なので[CORDOVA Standard]はそこまでではないが、トップが思ったより柔らかいのは元々の仕様がこういうもののようだ。

正直、VECTORのフラッグシップモデルの[CORDOVA Standard]は、もっと強い板だと思っていた。手持ちの[AVENTURA Standard]や[SHIFT]と比較するとだいぶおとなしい感じ。

雪が硬い時は少し乗りにくい、その代わり雪が柔らかい時の自在性はかなり高く、以前「スニーカーを履いているかのよう」と表現したが、コブでもなんでも躊躇なく突っ込んでいける。

トップの柔らかい板というのはその辺りの安心感は高い。トーションもさほど強くはないが、そこまで弱くもない、いい塩梅でズレる。この辺りがCORDOVAの個性なのかも。

少し乗り込んでみないと、CORDOVAの本当の良さが解るのはまだ少し先かな。





2022/12/21

ナノダイヤモンドワックス インプレッション

初滑りを兼ね、新車のCORDOVAに「ナノダイヤモンドワックス」を施工し初おろし。

ホームゲレンデの初日のコンディションは曇り、人工雪の上にわずかな天然雪が被った状態。

気温はまずまず低く、最初は少し新雪が噛む感じで、少し渋い。

ただ、この「ナノダイヤモンドワックス」、一般的なリキッドワックスのようにコルクによる圧着や、ブラッシングの指定がなかったので(あった かも?)本当にスポンジで塗りつけただけ。

そもそも、完全に液状化した状態ではソールに残る感じでは無かったので、ブラッシングはいらないかなと・・・

その日、午後からは雪、新雪が10cmほど積もった。雪温はそこまで低くない感じ。

CORDOVAは板の特性か、ワックスのセッティングなのか縦だけでなく横にもよく滑り、よくズレる。

劇的に滑る印象はないが、今日のコンディションではまあ、よく滑る方じゃないかと思う。

後で気が付いたのだが、この「ナノダイヤモンドワックス」のDD-PreHeat」というWAX、低温用のDD-PreHeat blue」という商品があり、今日のようなコンディションではそちらの方が合っていたのかもしれない。

トータルの印象では今日のような気温が低く、新雪の場合はあまり合っていないような感じ。メーカーHPでも春先の汚れた雪の方がアドバンテージがあるような印象だった。

というのも、この「ナノダイヤモンドワックス」はダイアモンドがコロの役割を果たし、コロが機能するためには雪面とソールの間に水膜がいるという説明だった(と思う)。

一般的なパラフィンワックスの大半が、その特性上、撥水性能による滑走を求めるのに対し、根本的なアプローチが異なる。

その辺りも意識して今シーズンテストしてみたいと思う。




2022/12/20

ナノダイアモンドワックス

 数年前に購入して施工せずに保存していた、ガレージメーカーのスキーWAX。

DD-PreHeat (溶けた状態)
「ナノダイアモンドワックス」。
名前もHPもかなり怪しさ満載なのだが、HPを読む限り少し面白そうだったのでスターターパック的なものを購入したのだが、すっかり存在を忘れていた。


今回、VECTOR GLIDE CORDVAのトラブルによりワックスがリセットされ、初滑りを5日後に控え、パラフィンワックスを1から入れるには時間がない。


そこで思い出した「ナノダイアモンドワックス」。

こいつを試してみよう。


メーカー曰く、ベースもパラフィンが入っていないソールの方がいいとの事。

完全にノーパラフィンのソールとなると、新車しか方法がないので、今までなかなか施工に至らなかった。


届いたばかりのCORDOVAのソールを念入りにクリーナーで拭く。
新車とはいえ、ソールは思った以上に汚れている。


完全にソールが乾くのを待ち、いよいよ「ナノダイアモンドワックス」を施工。

凝固した状態


今回施工するのは「DD-PreHeat」

12月の気温では、ボトル内で凝固している。

施工するためには温めて溶かす必要があり、完全に溶けると無色透明のほぼ水状態。


それを付属のスポンジ(コスメ用のパフ)に少量取り少しずつソールに伸ばす。


気温が低かったこともあり、ソールに触れた瞬間、冷えてしまうようで、少し粘度が上がり伸びが悪くなる。

まめに容器をお湯につけとかしながらの施工。


溶けてさえいれば、施工も簡単である程度の浸透も感じる。

全面に均等に塗るが、ムラになったところは少し白く残る。

温めることができれば、おそらく浸透するのかなと思う。


施工してもあまり変化なし

施工の感想としては、パラフィンと比べれば確かに圧倒的に楽。施工後も艶が出る訳でもなく、何かソールに付着したような感じはない。イメージとしてはリムーバーでソールを拭いただけのような感じ。

たった10mlほどの内容量なのだが、思ったより施工できる本数は多そうだ。



ただ、これでベースバーンの予防ができるのか?ちょっと心配。


滑走インプレッションは後日・・・

2022/12/15

VECTOR GLIDE シリアルNo.の謎?続編

 前回の続き。

届いたばかりのCORDVA

先期、友人のCORDVA METALを改めて試乗し、やはりCORDVAいいな〜という事になり。

VECTORのサイトより購入したCORDVA WOMEN 175 Standard。

フレックス等の調整がWOMEN/MENモデルで違いがない事を確認し購入に至った。

 知り合いのCORDVAをワクシングするにあたり預かり、現在我が家に古い白CORDVA 185

預かり物のCORDVA 170そして、今回購入のCORDVA WOMEN 175と3台CORDVAが集まった。

そこで問題になったのが、シリアルNo.。

問題のCORDVAのシリアル

VECTERのシリアルは、おそらく、機種名略称/タイプ/長さ/ロットNo.で記載されているようだ。

我が家の白CORDVAと仲間の黒CORDVAは、[CO 180(170) 000000]と基本通りの記載。

ところが、今回購入したCORDVA WOMEN 175 Standard。

[CO S W175 000000]!!

「W」はいいWOMENだから。「S」ってなんだ?!

CORDVA WOMEN 175 には同時期にLight Ver.がありSOFTモデルが存在する。

SOFTモデルは芯材もスーパーライトコアを使用し、ソフトフレックス・軽量モデルとなっている。

再度購入履歴を確認し、CORDVA WOMEN 175 Standardであることを確認。

「S」がStandardの「S」であることを願いつつ、念の為上記の写真とともに問い合わせしてみる。購入から少し時間も経っているので、返事が来るか半信半疑だったが、メールの返信はなく・・・・問い合わせのメールをして数日後、販売店より電話が来た。

内容は・・・HPの表記の間違い。

つまり、今手元にあるCORDVAはLightVer.!SOFTフレックスモデル。

[CO S W175 000000]の「S」はSOFTの「S」だそうだ。

えぇ〜!!!

まさかと思っていただけに、暫し言葉を失う。

その間、電話口の担当者は、代替機を送らさせてもらう、今期モデルと交換、ビンディングの取り付けも現物を送っていただければ、載せ替えしてくれるとの事・・・・。

まあ、それでもいいのだが、わざわざ夏に買い、暖かいうちからせっせとワクシングしてきただけに・・・手放しで喜べない。

それに今期モデルは、黒。悪くはないが、悪くはない。でも黒かぁ〜

MAXIの2台と黒ばかり3台。残念・・・んん〜残念だ。WOMENモデルとはいえ青は、綺麗だったなぁ〜と、いまさら仕方がないが残念。

ということで、初滑りの予定2週間前にて、今からワクシング。

せっかくサラの状態からやり直しなんで、パラフィン以外のワックスでテストしてみようかな。



2022/12/13

VECTOR GLIDE シリアルNo.の謎?

通常スキーに限らず工業製品には製造番号が刻印されている。

もちろんVECTERの板にもシリアルNo.が刻印されており、ロットNo.の他、板の仕様が記号にて記載されている。年式によっても表記の仕方が異なるようだ。

仲間から預かったCORDVAが170cmということもあり少し柔らかく感じ、Light Ver.でSOFTモデルじゃないかとの疑問から、確認すると仲間が言うには、「Light Ver.ならSOFTを表すSがシリアルにあるはず、僕のはCO 175 000000だからスタンダードのはず。」と言うので確認すると彼の言う通り、CO 170 000000と刻印があり、僕の古いCORDVAと同様の表記だった。

僕の一番古い白のCORDOVA Standard

CORDOVA Standard

CO 180 000000

CORDOVA /180cm/製造番号

分かり易い。




僕のファーストVECTOR 、AVENTURA Standardが

AT G 185 000000

AVENTURA Standard

AVENTURA / ? /185cm/製造番号

「Gってなんだろう?

※購入時のBLOGを読んだら、当時の名称が

 [VECTOR GLIDE AVENTURA GLASS ]GLASSの「G」ということか。




GENIUS Standardが

G E 185 000000

GENIUS/ 185cm/製造番号

GとEが離れてるけどおそらく機種名


MAXI S13が

MAXI S13

MXM000000

MAXI / ?/製造番号

Mって何かな・・・S13はVerが無く1機種のみの設定のはず・・

マスター仕様なんてなかったはず・・


MAXI M25







MAXI M25はサイドウォールに刻印がなくトップシートのテールに刻印。

シリアルNo.だけで機種名の刻印無し。



あとヤフオクで買ったSHIFTと思われる板は

※機種名の記載がなく正確に確証がない

SHIFTのはずなんだが・・・

CO2 188 000000

こいつが分からない、SHIFTのはずなんだが

CO2=コルドバ2?

シフトじゃないの?マスティフじゃやないよね・・・・


基本的にシリアルの表記を読み解くと

機種名/(タイプ)/長さ/製造番号

と言うことかなと思う。


ただ年式によって製造工場も変わっているはずなので

刻印の仕様が違うのだろうが・・・・

おいおいSがあるじゃんか!

で!


今年、買ったCORDOVA Standard WOMAN175


CO S W175 000000!!!


なんだ「S」って!!まさかSOFT Ver.?


確かに預かり物の170CORDVAより少し煽ると柔らかいような・・・

いやいや、5cm長いから・・・・そもそもスタンダードを購入したはず、Standardの「S」であることを願いつつ

購入先にメールを打つ・・・・


続く。



 


2022/12/12

DYNAFIT TLT RADICAL2 ST取り付け(備忘録) / Vector glide CORDOVA

COLDVA購入に伴い、買い置きしていたRADICAL2の取り付け。

まずはスキーセンターを出し直線をスキーにマーキング。

次にネットで仕入れたRADICAL2のペーパーテンプレートを用意。ソールサイズにテンプレートを合わせ、スキーに貼り合わせる。次にスキーを水平に固定して、各ネジ位置センターにポンチを強めに打つ。


MARKERドリル


刃先のキリが鋭角でセンターが踊ることが少なく、深さも一定以上進まないようになっている。

今回はインビスの取り付けと違い、タップも切らないので、専用ドリルを使う限りは、そレほど神経質にならなくても良い。

ここで念の為、固定用ビスの径と長さをノギスで計測し、穴を開ける前にテンプレートの位置など、2本スキーを並べ俯瞰でみて、位置が同じか確認する。


次にいよいよ板に穴を開けるのだが、使用するドリルはマーカー専用ドリル。

ビスの計測
デリケートなのはビス位置のセンターに確実にキリ先を置くことと、ドリルの穴の深さだ。


今回は専用ドリルの為深さの調整はできない。気をつけないといけないのは、

※心情的にはなるだけ穴を開けたく無い気持ちにはなるが、ソールを押さない程度に深い方が安全。


次に開けた穴の周りが膨らむので、カッターでカット、面取りカッターで凹る。

この辺りはDIYならではの配慮だ。

穴の深さの確認、面取り済


開けた穴に2液エポキシを穴の奥までしっかり爪楊枝で入れる。

※ここでちゃんと奥まで空気を抜き入れないと、ビスの頭にエポキシが行き届かない。


ここで、ビンディングを仮置きしボルトを締め込むのだが、ビンディング側の穴は、販売時の紛失防止のため少し小さく、ビスが刺したまま固定できるようになっている。

取り付けにあたりこのままだと、ボルトが締め込む際に曲がって入ってしまうため、僕は事前にビンディング側の穴をドリルで拡大し、ビスが当たらないように加工している。


そうすることによりビスをスキー側の穴に合わせて締め込むことが出来る。

ヒールピース穴の
拡大加工


RADICAL2はトゥーピースが4点止めなので、対角に少しずつ絞めながら、先に書いたスキーセンターマークに合わせながら締め込む。


変わってヒールピースも4点止めだが、ヒールピースがネジ位置に被るため、前後いずれかの2本ずつしか占めることができない。

※RADICALのヒールピースの移動はポジドライバーで行うが、ボルトのピッチが細かく大きく動かすには手がバカになる。そのため、僕はフレキシブルチューブをつけた電動ドライバーにポジをつけ回した。

 ここのロングボルトはかなりデリケートなんで、あまり極端なトルクはかけないように。


文章に書くと大した作業ではないが、実際は様々微妙な力加減、頃合いがある。


実際、自分ほど気にして取り付けをショップがしてくれるとは思えないので、たとえトラブルがあっても個人的にはDIYでやる方が、納得出来る。


 ただ普通のアルペンビンディングと違いTLTビンディングはトゥーピースとヒールピースのセンター出しがデリケートなので、最初のセンサーラインのマーキングは気を使う。


最終セッティングでブーツをセットし、ヒールピースの位置を専用のジグを挟んで調整。