2012/01/30

GORE-TEX®の洗濯



先日、ホームゲレンデがまれに見る湿雪で気温も少し上がり、
リフトからポタポタオイルまじりの雫が・・・・
リフトを降りるや否や雪でこするが取りきれない。
※おニューなのに・・・・
いつもならシーズンオフにやるだけなのだが、
仕方が無いので、帰宅後洗濯!

今年購入のウェアは上下共にGORE-TEXなので専用洗剤で洗う事にする。
僕のウェアは3レイヤーなので、GORE-TEXを表地、裏地でサンドイッチした3層素材。※2レイヤーは表地とGOREで2層素材。
専用洗剤?としては[NIKWAX]が有名だが、手元に[Revivex]の洗剤と撥水剤、それと[XT PROOFER]というスプレー式の撥水剤があったのでそれで洗い、撥水加工もする事に。

というのも、GORE-TEX自体の防水性はメンブレン自体の劣化が無い限り変わらないはずだが、表地の撥水が落ちる事で水の皮膜が出来、通気性が著しく落ち、結果内側がムレて濡れる事になる。
※だと理解している。実際の事はメーカーサイトを読んでもよく解らない。
ただ汚れや一般の洗剤などに含まれる蛍光剤などが定着すると水を誘引し表地を濡らし水の皮膜を作る事になるらしい。
なので、高機能ウェアはむしろマメに洗う方が性能を維持しやすいと聞く。

■まず、ウェアの汚れのヒドいところに直接、洗剤の原液を歯ブラシでゴシゴシ。

■洗濯機に温水をため洗剤をおおよそ指定通りに?直接洗濯槽に投入。
※寒い季節な事だった事もあり。取り説にしたがった。

■ウェアの上下を投入。
※無用なストレスを与えない様、ファスナーやフラップを全て締める。

■「洗濯-すすぎ-脱水」で洗濯機をセットし回す。
※脱水はウェア自体が水を通さないためほとんど効かず、場合によつては洗濯機が揺れる場合もあるので注意。

■洗濯終了

今度は撥水加工

■脱水後そのまま温水を規定量満たす。

■撥水剤を規定量直接投入。

■「洗濯ー脱水」でセット。
※洗濯は撥水剤を全体に行き渡らせるだけなので10分にし、すすぎはせずに脱水する。
すすぎをしてしまうとせっかくの撥水剤が薄まる。

■終了後、ハンガーに吊るす。
※ただし、防水ウェアの脱水はほとんど効かないので水が滴る。
嫁さんに怒られない様に床にタオルを敷き、大まかに水を切る。

■吊るした部屋に乾燥機をセットし、「強」で運転。

■オプション:撥水剤を重ねる。
まだ濡れているうちに、主要な部分に[XT PROOFER]をスプレーし、
たれる分は生地同士をこすりなじませる。
※あとで気がつくのだが素材の部分によっては少し色むらが出た。
やはりこの手のケミカル品は同一メーカーでないと問題が出る可能性があるようだ。

■一晩、乾燥機を「強」運転させ乾燥。

一応これで終了でも良いが、
※このままだと洗濯機でぐるぐるされたウェアは幾分ヨレた感じになる。
今回は念入りに・・・

■オプション:アイロンをかける。
アイロンする事で撥水がより定着する?らしい。新品とは行かなくてもヨレはいくぶんましにはなる。
※アイロンは「低」でも直接は怖いし、強くあてると変な光沢がつくので僕は、
クッキングシート(テフロン加工された料理用の紙)をあてながらファスナー部を避けかけた。

■終了!

ほぼきれいになったが、一部強烈なオイルジミは残った。
まあ仕方が無い。気休めでも防水スプレーしておけば良かった・・・

GORE-TEXの場合、撥水スプレー(通称防水スプレー)も安価なシリコン系でなくフッ素系の物でないとその性能を生かせない。
その上、[XT PROOFER]と違い生地の表面に皮膜を作るだけなので、こすれば落ちてしまうので、持続性はほぼ無いとかんがえたほうがいい。

GORE-TEXのウェアは高価なだけに、ちゃんとした手入れをしてちゃんと機能してもらわないと勿体ない。
クリーニング店でもGORE-TEX専用クリーニングは余り聞かないので、専用の扱いをして頂けるところは少ないだろう。
その上、GORE-TEXはクリーニングでダメージを受けていても気がつけない場合が多い。
お金を払ってトラブルは納得出来ないが、自分でやらかしたトラブルは納得出来るから、僕は何でも基本的にDIYだ。

2012/01/28

ビンディング取り付け



のっけからニッチなスキーネタ。


スキーはボードと違い、基本的にインビスされていない。
取り付けも認定者しか取り付けしてはならない事になっている。 
(1日の講習で名人もバイトも同じ扱いというところがね〜) 
という事で、自己責任で取り付け! 



対象は[アルマダTST]+[マーカーバロン13]
初めての為、あらゆるトラブルを想定してツールを用意した 


■テンプレート (今回の奴はパッケージに入っていたけど、海外のサイトよりDLした。) 
■ドリルガイド(新規購入) 
■デジタルノギス 
■4.1×9.5mmドリルビット 
(専用ビット※今回は使用せず) 
■3.5mmドリルビット(本穴用) 
■1.5mmドリルビット(下穴用) 
■皿もみ 
■カッター 
■2液エポキシ 
(通常木工ボンド?という店もあるけど僕はエポキシ。) 
■ポジドライバービット 
(スキービスはコイツじゃないと締切れない。) 
■スコヤ 
(意外に便利、普段はフラットゲージ代わり) 
■マスキングテープ 
■ポンチ&小金槌 
その他いろいろ・・・ 

結構、こまごまと道具がいるし、金属のジグが無いので時間もかかる。

(このビンディングは店でもメタルジグがあるところは少ないだろうけど) 
そう思えばショップの取り付け価格って高くは無い。
写真はここまで・・・
取り付け時はとても余裕が無かった。


■まずは新品の板にマスキングテープを貼り
 ブーツセンター/スキーセンター(幅に対してのセンター)をマーク。
※最近のツインチップスキーはブーツセンターがトップシートのプリントしか無く、
精度に欠けるので一応トップからの長さが同じかどうか確認した。


■プリントアウトしたテンプレートを2つのセンターに合わせテープで止め
 穴の位置をポンチする。
※後で開けるドリルのガイドになる様、強めにポンチする。この機種は1/2ペアで9つ



■次にいよいよ穴開け!
 最初は1.5mmでプレドリルする。
 ドリルガイドにドリルをセットし深さを9.5mmにセットしさっきのポンチに合わせて穴開け

※9.5mmを計りながら合わせるのは困難なためデジタルノギスを9.5mmで固定してドリルの突き出しを揃える事でセットした。
※この板がキャップスキーの為、メタルの有無を確かめるためにも小さな穴をあけてみた。やはり無い・・・・


■本穴開け!
 この板の指定ドリルは3.5/4.1mm  ※つまり3.5ないしは4.1mmの穴のいずれでもよい?
 ビンディングの指定は深さ9.5mm
 このメーカーの専用ドリルビットは4.1×9.5mm
 かなり迷ったが3.5×9.5mmで開ける事にした。
※というのもこの板がキャップの為、基本的にトップシートでしかビスが止まらない?正確には中に木もあるがかなり柔らかい。


■開けた穴を掃除機で吸い、3回転程ビスをもむ。
 すると、トップシートが若干膨らむので、膨らんだ分だけカッターでカットし平にする。
※くどいようだがこの板がキャップの為、皿もみしすぎると強度が不安のため最小限で・・・

■開けた穴にエポキシを入れ、ビンディングを乗せる。
※通常木工ボンドを使用するらしいが、個人的にエマルジョン系の白ボンドは湿気で白濁するイメージがあるので、僕はエポキシを使用。

■ビスをセットして、ポジドライバーで締める。
※このビス締めのトルクが経験のいるところだろう・・・ビスは金属でスキーは樹脂と木だから余り垂直に押し回しすぎるとバカになるので
ほどほどで締めるのだが、この板は案の定最初こそトルクがかかって進むが、最後の方はやや手応えが軽い・・・仕方が無いので少し押しながら回すと手応えが戻り本締めできた感じ。
※おおよそ同じトルクで全部締めれた。途中怪しいのが数本あったけど・・何とか同じくらいで揃えれた。





常に2本を交互に作業は進めた。
※というのも1本づつ進めると、片方だけ上手くいき片方は駄目というのは具合が悪い。
最悪、同じミスが左右にあった方が、まだましじゃないかと・・・


■ブーツをセットし、ブーツセンターを確認。
 前圧と開放値をセットし、トーピースのコバを調整。
※このメーカービンディングはヒールピースのツラにビスが揃えばOKなのだが少し出てしまう。
かといってヒールピースを前にやりすぎると明らかにブーツソール長より小さい。ちょっと困った。


後は2日程エポキシが硬化するのを待ち
週末シェイクダウンの予定。




※今回、ビンディングを取り付けるにあたり諸先輩方のブログの記述を参考にさせていただき、
幾つかの質問に対しても快くお応え頂き大変助かりました。有り難うございました。

なお、あたりまえですが個々の記載はあくまで個人の経験談であり上記にも書きました様にビンディングの取り付けは講習を受けた技術者でなければ行けない事になっていますので、私同様、参考になさる場合は自己責任となります事をご理解願います。