2012/11/12

DIYサーモインナー[自宅成形#2]熱湯編


熱湯で[REXXAM Data]用にサーモインナーを再成形!?

少し前にDIYでサーモインナー[自宅成形]した経緯は書いた。
そもそも、タイトなブーツ用ではない為、いささか無理が有るのは百も承知だが、
軽量、保温性を考えると出来れば使える物なら使いたい。

というのも、前回まずまずの出来とはいうものの、シーズンを通して馴らして行けば使えそうではあった。

しかし、今月末の立山で使用するには、いささかタイトすぎる。
※シーズン初めはどうしても足も太っているし・・・

出来れば、テント内でのテントシューズ代わりにもしたい。
厚いウレタン?でカスタムフィットしたインナーは十分代用が効きそうだ。

しかし、ハイク、滑走を考えると今のままのタイトフィットでは、痛みが出る事は予想出来,2泊3日の行程をこなすには少々問題がある。

そこで、再び再成形する事に!

といっても、シェル側に接するいわゆる外側の成形は問題が無いので
再成形したいのは、内側をもう少し緩くしたい。

ソレには前回の成形時より多めにパッドを貼り、クリアランスを取り内側を押し拡げるつもり。

ただ、オーブンで焼き直してしまうと全て元に戻ってしまうので、
内側のみを温め、再形成する。

考えられる方法は2種!

■ヒートガンで温風(理想温度は100℃)による加熱。
■熱湯による加熱。

当初ヒートガンで紙筒で造った延長ノズルで主に指先をメインに加熱する予定だった。
しかし、ヒートガンの場合、温度調整が難しい。
局部的に加熱し過ぎたり、ムラが出来易いのは前々回経験済み。

熱湯プランは、ブーツにインナーをセットした状態で、中にビニール袋を挿入し、
上部から熱湯を注ぐ。
熱湯は100℃を越える事は無いため、インナーのダメージは無い。
加熱時間も均等に管理し易い。

しかし、万が一袋が溶解し、破れたりしたら厄介だ・・・
パッティング

事前に市の指定ゴミ袋で実験し、溶解しない事を確認!
※おそらく大丈夫・・・だろう。

心配なので一応本番は二種類のビニール袋で、3重にしインナーにセット。
上部は輪ゴムでまとめておいた。
※同質の物だと同じ温度で同じ様に溶ける?かなと思い素材の違うタイプを一番外に一枚被せた。

お湯をたっぷりポットで沸かし・・・

ブーツの上部より注ぐ・・・「コポコポっ」とあっという間に第三バックルの高さまでお湯が入る。


テープで補強。
左右共に同じだけ注いだ。
本当は踝くらいでやめるつもりだったが・・・

このまま15分程放置。

その間、生足にパッティングを施す。
とにかく爪先が狭いので、極力広くしたい・・・で、見ての通り
指の間にすべてパッティングし、その上からトゥーキャップを被せ、
踝とあと軟骨の出ている部分など、硬めのパットでパッティングしておく。

その上からソックスをはくので、ずれない様にクラフトテープで固定する。

インソールも足裏にテープで固定し、その上からソックスを履く。


インソールごと履く。
そうこうするうちに、20分程すぎてお湯をこぼさない様に捨てる。

で、ビニールを上から引き抜き、足入れをする。
※幸い破れ、漏れは無いようだ。
※しかし、この時インナーを出し、インナーを履いてから足入れするべきだった!!理由は後で・・

かなり、多めにパッティングした足はあまり感覚がなく。
ちゃんと収まっているかどうかが、解りづらい。

それでもインナーを引っ張りながら、足を納め、バックルをMAXに締め上げる。

我慢する事・・・・15分。

しかしパッドを多めにした為、5分を回ったあたりから・・・冷や汗が出る程、
圧迫地獄から生還した足!
痛い・・・しびれる・・・?!◯×△□#!!!

後半の6分は顔が赤から青くなるほど,我慢し・・・汗だく
ようやく開放!!!

しばらくは、頭がクラクラする程、具合が悪くなった・・・

落ち着いてしばらくしてから、ソックスを履き、インソールを入れ
履いてみる。

だいぶ余裕ができたが・・・外踝前が少しキツい・・・
パッティングの位置が少し悪かったようだ。
※もう一枚貼っておけば・・・

それでも全体的には広くなった。

しかし、左足の甲の部分に少し違和感が・・・

インナーを引き出し確認すると、その部分だけ合わせが少しずれたまま
固定されたようで、柔らかい突起が出来てしまっている。

この部分の為にもう一度加熱するのも面倒なので、リューターで削ってしまおうと思っている。

再加工の結果、ややゆとりは出来、ワンシーズン履けばだいぶいいのではないかなと思うが、所詮Dataのシェルにこのインナーは厚く、大きい。

これ以上は成形済みの状態で気になる所をリューターで削り逃がさないと収まりきらないかな?

熱成形インナー(サーモインナー)全般に使えるネタではあると思いますので
ボクとは逆に、緩くなってきたサーモインナーでも可能かと思います。

※今回、熱成形インナー(サーモインナー)の再加工にあたり諸先輩方のブログの記述を参考にさせていただき、幾つかの質問に対しても快くお応え頂き大変助かりました。有り難うございました。

なお、あたりまえですが個々の記載はあくまで個人の経験談であり私同様、参考になさる場合は自己責任となります事をご理解願います。

4 件のコメント:

  1. 熱湯はかなり良さそうな・・・

    「コポコポっ」ですか?ブーツポットですな?
    可愛らしいソックスで・・・

    返信削除
    返信
    1. 今時のサーモインナーはブーツ形状になっていますので
      この方法で、ほとんど行けるのではないかなと思います。

      オーブンで焼く程は膨らまないですが・・・

      ビニール袋の耐熱温度が心配でしたが、市の指定ゴミ袋(半透明の白い奴)は
      以外に強いですね。透明の奴はヤバいです。

      新しいブーツをならすのにも良いかも・・・

      削除
  2. はじめまして~
    ちょっと気になったので・・・
    サーモを成形する時に『バックルをMAXに締め上げる』と書かれていますが 緩い方が良いと思います。
    1つは ヘタルと緩くなるので 締め幅を残す事
    2つ目は 潰しすぎると空気層がへるので冷たい、また硬くなるので痛い。

    されてるとは思いますが
    バックルを締め椅子に座った状態でかかとを落として後ろに寄せる
    コンクリートの上で強く足裏を数回叩きつける ソコを薄く潰す
    緩くしたい場合前後に動かす

    やったことは無いですが 車のヘッドライトのカラ割りの要領で
    段ボール箱にドライヤー等をセットして 簡易のオーブンが作れます。全体に温めれると思います(お湯と併用も面白い)

    来年のレクは新金型で一段と暖かいらしいですが・・・

    返信削除
    返信
    1. はじめまして!
      コメありがとうございます。

      アドバイス頂いた様な事は、なかなかお店で造った際は配慮されない所ですよね。
      DIYでやるメリットかと思っています。

      ただ今回のインナーとシェルの組み合わせはそもそも無理があるため
      ※インナーが厚く、シェルがタイト。
      今回も、かなりパッドを多めにし、爪先もかなり詰め物をし、顔が青くなる程我慢しましたが
      仕上りがキツくて、現在使用していません。

      コレまでも、ホットガンを使ったホットボックスやオーブンレンジなどなど・・・
      http://fischerman2009-rx6.blogspot.jp/2012/03/blog-post_13.html
      様々な方法で成形してみたのですが・・・

      保温性についてはREXXAMは、シェルの熱伝導が高すぎて何をやっても断熱しきれないので「暖かい」という状況にはならないかな?と思ってます。

      コレからも拙い文章ですが宜しくです。

      削除