2014/05/16

TLTブレーキの修理 [ Dynafit TLT Vertical ]

修理済み
以前から、Dynafit TLT Verticalのスキーブレーキは、造りも、動作も
「大雑把だな〜」
と思っていたが・・・どうも随分前からリベットが脱落していたようで
支点が一個抜けているのだから、余計に動作が不安定だったようだ。

リベット自体はさほど特殊なモノではないので
手持ちのブラインドリベッターで止めれば良いかと安易にアプローチしてみるが・・・

リベッターの先が密着出来ず、カシメる事が出来ない。

しかたが無いので、スキーブレーキを取り外す事に!
※結局、外してもアプローチ出来なかったのだけど・・・

Dynafit TLT Vertical・・・ブレーキを外すとなると・・・・


当初カシメめるだけと・・・
DIN規格のアルペンビンディングなら
通常、ビス1本外せば取り外しが可能になっている。

いつも思うが、構造はシンプルなTLTだが、
調整などのメンテナンスの為のアプローチが
洗練されていない。

というのも、DIN規格のビンディングがポジドライバー1本で
取り付けから、調整/メンテまで、ほぼ全ての作業が出来るのに対して、
TLTはビスサイズも箇所別に専用サイズが多く、
ポジドライバー、プラスドライバーがサイズごとに必要だ。

最新のRadicalになると航空機などで多用されるトルクスビスが必要

今回も、ブレーキを外す為に、ヒールピースを取り外したのだが
ヒールピースを外すというよりは、ヒールピースの分解に近い。

ヒールを外す為には、メインのスプリングを抜かなければならない。

実際、個人で分解整備が可能なのは凄い事だと思うが、
ブレーキを外すのに、分解が必要というのは、いささか設計思想の古さは否めない。

ようやくヒールピースを外せても、ソコからが、見た目と違って
専用の工具が無ければ、大変アプローチ出来にくい構造だった。

H型の金具を外し、円筒の支柱に挟まったスキーブレーキを外し
スライドさせるだけなのだが・・・・・

まーコレがアクセスしにくい!
要は円柱を挟んだ金具を押し拡げつつ、前方へスライドさせるだけなのだが
本来なら専用の工具があるのだろうと思われるが、
僕の手持ちの工具ではコレがなかなか、上手くいかない
結局、車載工具のプライヤーのハンドル部分が、具合良く幅が合う事を見つけるまではサーククリッププライヤーを買いに行きそうになった程、手間取った。

この間ブッシュを抜く作業があり
単純に幅だけ合わせた木片で開けようにも、マウントプレートに突起があり
平らなだけの木片では左右同時にアプローチ出来ない・・・・
「山道具道楽」の理事長さんは専用のツールを作られていた。

それでも、どうにかこうにか外す事が出来て
さあ!リベットを・・・
と思ったが、結局裏側からもリベッターがアプローチ出来ない

その上、どういう理由かは解らないが、スキーブレーキのマウント側とレバー側での穴の口径が違う。

リベットのサイズもベストサイズが無く、
リベットの頭の大きさが、外側が足りないのだ。
しかたが無いので、ワッシャーを咬ませて止めてみたが
これが、見た目以上に難関!!
そもそも、リベッターでカシメる事が出来ず、

リベットのシャフト部を抜きアルミリベット部だけ差し込み
ワッシャーを咬ませて頭を潰したが、返しの潰れもきれいに行かず
空洞のアルミリベットでは、強度不足は否めないので

気休め程度に、極細のビスをねじ込んで、返しの強度不足を補強?

結局、とりあえずの応急手当になったが・・・
次回のBCくらいは大丈夫だろう・・

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